猫さんをお迎えした日のことを覚えていますか?
フードを用意して、おもちゃを買って、寝床を整えて。
「この子を幸せにしよう」
そんな気持ちで迎えた方も多いと思います。
でも実際に長く暮らしてみると、変化するのは猫さんだけではありません。
飼い主である私たち自身の環境も、少しずつ変わっていきます。
子どもの独立。
親の介護。
体調の変化。
経済状況の変化。
猫さんを迎えた頃には想像もしなかった出来事が、次々とやってきます。
今回は20年近く猫さんと暮らしてきた中で感じた、
「飼い主側の変化」についてお話ししたいと思います。
時に猫さんとの暮らしに限界を感じたことも隠さず含めて。
同じように悩んでいる方の気持ちが、少しでも軽くなればうれしいです。
猫さんとの暮らしは、思っていたよりずっと長かった
我が家では3匹の猫さんと暮らしてきました。
キジトラちゃんは15歳のときに、
茶トラちゃんは19歳で虹の橋を渡りました。
そして黒ちゃんが20歳に。
お迎えした頃は、
「長生きしてほしい」
とは思っていました。
でも正直に言うと、ここまで長く一緒に暮らせるとは想像していませんでした。
長生きは本当にうれしいことです。
その一方で、20年近くという時間は、飼い主側の人生にもたくさんの変化をもたらします。
猫さんと暮らすということは、猫さんの変化だけでなく、自分自身の変化とも向き合うことなのかもしれません。
子どもの独立で感じた葛藤
子どもたちが社会人になる時期、引っ越しを手伝ってほしいと頼まれたことがありました。
当時の我が家には3匹の猫さんがいました。
みんな人見知りが強く、ペットホテルやペットシッターを利用することも難しい状況でした。
夫は単身赴任中。
近くに頼れる親族もいません。
どう考えても家を空けることができませんでした。
結果として、子どもたちの引っ越しを手伝うことはできませんでした。
子どもたちは、
「猫さんを優先していいよ」
と言ってくれました。
後になって、
「自分たちでやったから良い経験になったよ」
とも話してくれました。
それでも親としては、
「手伝ってあげたかったな」
という気持ちが残っています。
猫さんとの暮らしには、こうした選択の積み重ねもあるのだと思います。
自分自身の体調が変わった時に考えたこと
年齢を重ねると、飼い主自身の体調も変わります。
私自身、更年期の影響で起き上がれないほど体調が悪くなった時期がありました。
仕事に行けない日もありました。
冬になれば湯たんぽを準備しなければならない。
ごはんの用意もしなければならない。
元気な時には当たり前にできることが、体調が悪い日は大きな負担になります。
そんな時、
「このまま猫さんとの暮らしを続けられるのだろうか」
と不安になったこともありました。
あまりの辛さに猫さん達を手放すことも考えて里親ボランティアの連絡先を探したことも有りました。
結局は連絡先ボタンを押さないまま不調な期間が過ぎました。
あの日々は葛藤の連続でした。
振り返ると、「もう無理。明日は連絡しよう。」と思う日々の連続でした。
決断できなくて先送りにしていただけかもしれませんが。
私は完璧な飼い主ではありませんが
もし今苦しい気持ちを抱えて猫さんと暮らす人がこれを読んでくださっておられたら
こう伝えたいです
できる範囲で続けてみる。
ボランティアさんに相談してみる。
動物病院に相談してみる。
それで良いと思います。
それも立派な愛情の形ですよと。
高齢の親と猫さんが一緒に暮らす日々
その後、遠方で暮らしていた高齢の親を迎え入れることになりました。
親は子どもの頃に猫を飼った経験があり、猫さんのいる生活を楽しんでくれていました。
猫さんに話しかけたり、様子を見たり。
その姿を見るたびに、こちらまで少しうれしくなったものです。
一方で、サッシを開けたままにしてしまうこともありました。
活発だった茶トラちゃんが脱走したこともあります。
家族が増えると、思わぬ注意点も増えます。
それでも、猫さんと親がお互いに向き合う姿を見るのは、とても温かいものです。
経済状況が変わっても変わらなかったもの
猫さんを迎えた頃は、まだ現役で働いていました。
フードもグッズも、あまり深く考えずに購入できていました。
でも長い年月の中では、
- 子どもの進学
- 子どもの結婚
- 夫婦の退職
など、さまざまな人生イベントがあります。
支出を見直さなければならない時期もあります。
さらに高齢猫になると、
- 療法食
- 点滴
- 通院
- 吐き戻し対策用品
など、予想していなかった出費も増えていきます。
猫さんのためとはいえ、
「大変だな」
と思う日もありました。
それは決して冷たい気持ちではなく、長く暮らしているからこその本音だと思います。
猫さんは“家族”という言葉だけでは足りない存在
黒ちゃんは、ごはんが欲しい時に知らせに来ます。
食べ終わると報告に来ます。
普段は触らせてくれないのに、撫でてほしい時だけ呼びに来ます。
湯たんぽが冷えると、
「そろそろお願い」
というアクションを見せます。
そんな姿を見ていると、猫さんは単なるペットではなく、感情や意思を持った存在だと感じます。
だからこそ、環境が変わった時も、
「この子はどう感じるだろう」
と考え続けるのだと思います。
まとめ|完璧な飼い主じゃなくても大丈夫
猫さんとの暮らしは、思っている以上に長い時間になることがあります。
その間には、
体調の変化もある。
家族構成の変化もある。
経済状況の変化もある。
何も変わらないまま20年過ごす方が、むしろ難しいのかもしれません。
だからもし今、
「昔のようにはできない」
「ちゃんとできていない気がする」
「もう限界かも」
そんな不安を抱えているなら、自分を責めすぎなくて大丈夫です。
大切なのは完璧であることではなく、その時々で猫さんの幸せを考え続けること。
その気持ちがあるなら、きっと十分に向き合えているのだと思います。
読んでいただいてありがとうございます。
もし、お気持ちに近いものがあれば、他の記事ものぞいてみてくださいね。
私の自己紹介はこちらにまとめています。
ご興味がございましたらご覧くださいね。
あなたと猫さんの暮らしが、少しでも穏やかでありますように。


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