20歳前の黒ちゃんに起きた変化と工夫
「急にごはんを食べなくなった」
「何を出しても口をつけてくれない」
猫さんと暮らしていると、そんな出来事を経験して不安になることがありますよね。
特に高齢猫さんの場合は、
“食べない”ことが、そのまま命への不安へとつながってしまう傾向が強まることもあります。
我が家でも、20歳を迎える少し前の黒ちゃんに、突然「食べてくれない問題」が起きました。
「何なら食べてくれるの?」
「どうしたらいいの?」
そんな気持ちで、毎日ごはんと向き合っていた気がします。
今回は、そんな黒ちゃんとの実体験を共有しようと思います。
同じように悩んでいる方の、
「うちだけじゃないんだ」
そんな小さな安心につながれば嬉しいです。
高齢猫の“食べてくれない問題”が始まった冬
我が家の猫さん達は、比較的新しいごはんへの移行がスムーズなタイプでした。
でも、黒ちゃんだけは少し違います。
慎重で、こだわりが強く、
“自分が納得したものしか食べない”タイプ。
そんな黒ちゃんに変化が出たのは、2月の寒い時期でした。
突然、吐き戻しが増えたのです。
それまで長く食べていたのはドライフード。
(何を食べていたのかご興味をもたれたらこちらをご覧ください)
腎臓の数値は正常範囲だったので、
できればこの状態を維持したい。
そう思って腎臓ケア系のごはんも試したのですが、どれも食べてくれませんでした。
高齢猫向けごはんも拒否。
おやつも拒否。
ちゅ〜るさえ拒否。
食べない日が続くと、見ているこちらも苦しくなってきます。
「何か悪い病気なのでは」
「もっと早く気づけたのでは」
そんなふうに、ありがちですが自分を責めてしまう日々。
病院で相談して教えてもらったこと
数日おきに病院へ通い、点滴を受けながらドクターへ相談しました。
そのときいただいたのは、とても現実的でやさしい言葉でした。
まずは“食べてくれること”を優先する
ドクターからは、
・とにかく食べてくれるものを探す
・嘔吐があるなら消化の良いウェットも試す
・腎臓ケア缶も候補に入れてみる
そんなアドバイスをいただきました。
高齢猫さんと暮らしていると、
「理想のごはん」と「実際に食べてくれるごはん」の間で悩むことがありますよね。
体に良いものを食べてほしい。
でも、食べてくれなければ意味がない。
その間で揺れる気持ちは、本当に難しいものだと思います。
どうして猫は“妥協して食べない”の?
困り果てた私は、ある日AIにも聞いてみました。
「どうして猫は、人間みたいに妥協して食べないの?」
すると返ってきた答えが、思いのほか腑に落ちて視点が変わり
すっきりして気持ちに余裕が持てたのです。
猫は“好き嫌い”ではなく本能で判断している
猫は本来、
・匂い
・温度
・食感
・形
そうした情報から、“食べられる獲物かどうか”を判断しているそうです。
つまり、
「わがまま」や「好き・嫌い」ではなく、
「本能として警戒している」
この説明を聞いたとき、
私は少しだけ肩の力が抜けました。
「食べない=出されたものが嫌い」という図式ではない。
黒ちゃんは黒ちゃんなりに、一生懸命“安全確認”をしていた。
何とけなげで愛おしいのかと更に深く思いました。
視点が変わると
好き嫌い問題の悩みが薄れました。
方向転換した“ごはん作戦”
「本能から来るものなら、無理に変えようとしなくていいのかもしれない」
そう思いながら、できる範囲で工夫を始めました。
まずはドライフードという固形物の消化が難しいのではないかと思い
常食していたドライフードをふやかしてみました。
(そう思ったのは人間でも高齢になると固形物の消化が難しくなるからです。)
でも、これは匂いが弱くなるせいか拒否されました。
偶然の産物 粉々ごはん
そこで次に思いついたのが、ドライフードを粉砕する方法でした。
粉々にしてみると、匂いが立ったのか
黒ちゃんがすぐ近くへ来たのです。
「粉のままでは食べにくいかもしれない。」
そう思って少量のお湯で練って与えてみましたが拒否。
でも黒ちゃんはその場を離れず私を見上げ続けていました。
「まさか粉のまま食べないよね?」
と、思ったのですが
「もしかして?」と思い直し
粉のまま少しお皿に入れてみたら――
ぺろぺろと嬉しそうに食べ始めました。
あの瞬間は、驚きとともに本当にほっとしました。
「食べてくれた」
それだけで、こんなに安心するのかと思うほどでした。
吐き戻しが心配だったので、少量ずつ分けながら様子を見る形にしましたが、幸い問題はありませんでした。
こうして黒ちゃんは“粉々ごはん作戦”で約1か月を過ごしてくれました。
粉々ごはん作戦を経て
食べてくれない問題は、本当に不安になります。
焦るし、落ち込むし、
「もっと良いやり方があるのでは」と検索し続けてしまう夜もありますよね。
でも今振り返ると、
・猫には猫の本能がある
・気まぐれや好き嫌いではない
・いろいろ試しながら焦らず寄り添えばいい
そう思えるようになりました。
もし今、
「何を出しても食べてくれない」
「どうしたらいいか分からない」
そんな気持ちの中にいる方がいたら。
まずは、ほんの少しでも猫さんの本能が受け入れてくれるものを
方法を一緒に探してみる。
そして、ひとりで抱え込まず、困ったときは病院へ相談。
野生の本能をいくぶん強めに残す猫さんとの暮らしは、
思い通りにいかないこともたくさんあります。
でもその中で、
「この子に合う形」を探していく時間もまた、豊かな暮らしの一部なのかもしれません。
読んでいただいてありがとうございます。
もし、お気持ちに近いものがあれば、他の記事ものぞいてみてくださいね。
私の自己紹介はこちらにまとめています。
ご興味がございましたらご覧くださいね。
あなたと猫さんの暮らしが、少しでも穏やかでありますように。


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