猫さんの毛が突然抜け始めたり、同じ場所を何度も舐め続けたりすると、
とても心配になりますよね。
「ストレスなのかな?」
「病気だったらどうしよう…」
「何かしてあげたいけれど、どうすればいいの?」
そんな気持ちで、このページを開いてくださった方も多いのではないでしょうか。
我が家でも、黒ちゃんに舐め禿げができたことがあります。
病気ではなく、同居していた猫さんとの別れが原因でした。
もちろん、すべての猫さんが同じ理由とは限りません。
でも、「こういう経過をたどった子もいた」という一つの実体験として、少しでも参考になれば嬉しいです。
姉妹猫との別れのあと、黒ちゃんに舐め禿げができました
黒ちゃんは、とても怖がりな猫です。
家族以外の人はもちろん、家族でも気分によっては触れない日があります。
そんな黒ちゃんに変化が現れたのは、一緒に暮らしていた姉妹猫のキジトラちゃんが虹の橋を渡った直後でした。
少しずつ、後ろ足やお腹の下半分を何度も舐めるようになり、気付くと毛がなくなっていました。
病院で相談すると、
「猫はとてもメンタルな生き物だからね。」
と先生が話してくださいました。
その言葉を聞いたとき、もしかすると黒ちゃんも、大切な家族との別れを受け止めきれずにいたのかもしれないと思いました。
何かしてあげたくても、見守ることしかできませんでした
舐め禿げを見るたびに、
「何とかしてあげたい。」
そう思いました。
でも黒ちゃんは、人に触られること自体が苦手です。
ブラッシングを続けたり、頻繁に体を触って様子を見ることも難しく、無理をすれば逆にストレスになってしまいます。
だから我が家でできたことは、
毎日変わらずご飯を食べられているか。
眠れているか。
体調に変化はないか。
そんな小さなことを見守ることでした。
積極的なケアができなかったことに、不安を感じる日もありました。
でも今振り返ると、黒ちゃんにとっては、その距離感が一番安心できたのかもしれません。
約5年後、もう一度大きな別れがありました
それから約5年後。
今度は先住猫のトラちゃんが虹の橋を渡りました。
すると、黒ちゃんの舐め禿げが少しだけ広がりました。
今までの場所に加えて、右のお尻にも新しい禿げができたのです。
「やっぱり精神的な影響なのかな…。」
そう感じながらも、この時も無理に何かをすることはできませんでした。
怖がりな黒ちゃんには、必要以上の接触がかえって負担になるように思えたからです。
約1年後、少しずつ毛が戻ってきました
トラちゃんが旅立ってから約1年。
相変わらず見守る毎日が続きました。
ある日ふと気づくと、舐め禿げだった場所に毛が生え始めていました。
最初は、
「また舐めとってしまうかもしれない。」
と思っていました。
でも黒ちゃんは以前ほど頻繁に舐めなくなっていたのです。
お腹の下側や両後ろ足には新しい毛が伸び、まだ周りより少し短いものの、地肌が見えることはなくなりました。
そして右のお尻の毛は、周りと変わらない長さまで伸び、ほとんど分からないほどになりました。
三匹で暮らしていた猫さんが一匹だけになれば、もっとストレスが強くなるかもしれない。
そんな心配を当然していました。
でも実際には、時間が経ち、環境が落ち着くにつれて黒ちゃん自身も少しずつ気持ちを取り戻していったように感じています。
今回の経験から私が感じたこと
もちろん、舐め禿げの原因は一つではありません。
皮膚の病気やアレルギー、寄生虫などが原因になることもあります。
だからこそ、まずは獣医師さんに診てもらうことが大切です。
そのうえで異常が見つからなかった場合には、精神的な要因も一つの可能性として考えられるのかもしれません。
今回の黒ちゃんの舐め禿げは、
- 同居猫との死別のあとに始まった
- 二度目の死別で少し悪化した
- 時間の経過とともに改善した
こうした経過は、先生がおっしゃった「猫はメンタルな生き物」という言葉と重なりました。
何より私が感じたのは、
「何かしてあげることだけが愛情ではない」
ということです。
黒ちゃんを見ていると、「何かしてあげたい」という気持ちと、「この子が嫌がることはしたくない」という気持ちの間で何度も揺れました。
でも、無理に触ったり、無理に変えたりすることだけが正解ではありませんでした。
その子の性格を尊重しながら、安心して暮らせる毎日を積み重ねることも、大切なケアの一つだったのではないかと思っています。
もし今、あなたの猫さんにも同じような症状があって不安な毎日を過ごしているなら、まずは病院で原因を確認し、その子に合った関わり方をゆっくり探してあげてくださいね。
まとめ|時間がくれる変化もあるのかもしれません
黒ちゃんの舐め禿げは、姉妹猫との別れをきっかけに始まり、その後もう一度大きな別れを経験して少し悪化しました。
でも、環境が落ち着いて約1年が過ぎた頃、少しずつ毛が戻り、過剰なグルーミングも落ち着いていきました。
もちろん、すべての猫さんが同じ経過をたどるとは限りません。
それでも今回の経験を通して感じたのは、猫さんの心にも、立ち直るための時間が必要なのかもしれないということでした。
もし今、「何もできていない」と自分を責めているなら、どうかそう思わないでください。
あなたはきっと、猫さんのことを一番に考えているからこそ悩んでいるのです。
その気持ちは、きっと猫さんにも伝わっています。
焦らず、その子のペースを大切にしながら、一緒に歩いていけたらいいですね。
舐め禿げの始まりについてはこちらをご覧ください。
→ 猫の多頭飼いの注意点|15年後に気づいた相性とストレスの問題(体験談)
読んでいただいてありがとうございます。
もし、お気持ちに近いものがあれば、他の記事ものぞいてみてくださいね。
私の自己紹介はこちらにまとめています。
ご興味がございましたらご覧くださいね。
あなたと猫さんの暮らしが、少しでも穏やかでありますように。


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